磁気刺激療法は効果が高いとされているのに保険適用ではない

磁気刺激療法が効くとわかっているのに保険適用されない理由はどこにあるのでしょうか。

推測できる範囲でお話ししましょう。

◆適用にはいくつものハードルがある。

効果があるのにいまだに保険適用されない治療法というのは、磁気刺激療法以外にもたくさんあります。

適用とするためには、長い時間をかけた臨床実験によるデータと効果の有無が必要で、そのこと自体に莫大な予算が必要とされます。

次に、場合によっては薬事法を含む法改正の必要があります。

越えなければならないハードルが無数にあります。

◆膨らむ医療費と適用待ちの長い行列。

さらに言えば、国家財政の問題も横たわっています。

すべてのうつ病患者が高額な磁気刺激療法を受けたと試算したら、おそらく国が負担すべき医療費は倍増してしまうでしょう。

現在、保険適用の検討に入っている病気は数十疾患あるとされています。

うつ病は国民病と言われるほど患者数の多い疾患ですが、“適用待ち”の数十の疾患を飛ばして保険適用にしなければならないほど、差し迫った状態にはないとの見方もできます。

すでに投薬による治療法が確立されているからです。

◆磁気刺激療法が話題になっているとはいえ、費用対効果を国が判断できるまでには相当な年数がかかります。

たしかに磁気刺激療法は効果が高く副作用が少ないとされていますが、それだけで保険適用にできるほど簡単な問題ではありません。

当面は自費で磁気刺激療法を受けるしかないと思っておきましょう。